祥福庵

死者への手紙
高校の時,仲の良かった友達はとても遠いところに嫁ぎました。
それでも嫁いで5、6年は夏に帰省していましたので、その時は会えましたが、
彼女の実家が無くなって名古屋に帰ってくることもなくなって、
次第に年1回の年賀状での近況報告になって行きました。

8年前の1月、年賀状の代わりに欠礼はがきが届きました。
亡くなったことも知らなくて、愕然としました。
「せめてお線香を」と思いましたが、ちょうどその時は娘の出産を控えてまして、それが済んだら今度は私の病気発覚と、我が家は激動期。

4年経って、落ち着いて「お墓参りしたい」と電話をいれた時には「この電話は使われておりません」とのメッセージ・・・・。
「行ってみればなんとかなるのでは・・」と思いながらも、何しろ名古屋からは遠くて決断できずにいました。

急に行けることになりました。が、連絡ができません。行って聞いてみるつもりでいたら「とにかく手紙を出してみたら。誰か親戚でもいたら、連絡をくれるかもしれない」と言われた。
そういう方法があったのか・・・・。

「死者への手紙」を書きました。